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「報告書」 その10 恋人

2009.06.02 (Tue)

親愛なる S様
報告書NO10をお送りします。

S様とお約束しました 当初の契約通り
報告書の郵送も 次回を持ちまして 終了とさせていただきます。
もっとも こよなく愛されている 奥様が
あなた様以外の 固い男のものと そして 熱い多量の精液を
あのように 望んで 受け入れている姿に、
S様 あなたが 喜びを感じていると 正直におっしゃるのならば、
契約の更新は お任せしてもよいのですが。


11月5日(土)
いつかの山に紅葉を見に行こう。と言い出したのはあなただったのに、
準備を終えた昨夜になって、急な会議ができたからと敢えなく中止。
登山客も多い通い慣れた山道だし、早く出発すれば夕方には帰宅できると
一人で行くことにしたのでした。

まだ薄暗い登山口で、スパッツの付け方やライトの電池交換など
慣れないわたしの仕草を心配して 声をかけてくれたのは、
やはり 一人で出発しようとしていた品の良い同じ年頃の男性でした。
慣れた様子でわたしの用具にも目を配ってくれ、何かの縁だからと
わたしの方から 暫く同行させてもらうことにしたのです。

傾斜とわたしの息づかいを見ながら、上手にペースメイクしてくれた彼。
偶然同じ柄のトレッキングシャツで、笑顔を交歓し会っている二人は
他の登山者からは間違いなく、永い間柄のペアに見えたことでしょう。

ルートで唯一の難所である鎖場では、わたしの手をしっかりと握りしめ、
次に足を置く場所を指示してくれたし、やっと岩場を通過した後
緊張から解かれて 思わず飛び込むようにして彼の腕の中に包まれた時、
成就感と同時に淡い思いが見え隠れすることも
快く感じていました。
頂上では自然に腰に手を回され、からだを寄せ合って展望を楽しみましたが、
下山の時間になって、今ではほとんどの人が使わない旧道を選んだのは
わたしからでした。

恥ずかしい記憶のある東屋が見えてきました。
結婚して間もない頃 二人で訪れたこの東屋で 人気に怯えながら
主人の固くなったものを、受け入れたことがあったのです。
愛されることは嬉しかったけれど 人が来たら たいへん
とにかく 早く出してもらいたくて 主人に跨り
下から突かれながらも 懸命に腰を振ったことを
思い出していました。

東屋でのお昼は、楽しい時間になりました。
年に数回出かける北アルプスの話や
司法事務所に勤めているという彼の話は
わたしに 時間の経つことを忘れさせました。
けれど 食事が終わって 水筒をザックにしまう頃になると、
昼間だというのに、辺りは薄暗く曇ってきたのです。

「寒冷前線が近づいているのかな。」彼がそう言って
東屋の庇越しに空を見上げた瞬間、けたたましい雷の轟音と
軽い地響きに、飛びつくように彼の胸に縋り付いたわたし。
「近くに落ちたんだね。尾根の途中でなくてよかった。」
わたしの肩を抱いて、心配そうに そう言ってくれた彼の顔は
意外にも すぐ 近くにありました。

恋人たちのような くちづけになりました。
始めこそ くちびるの感触だけを味わっていた彼の舌は
時間を置かずにくちびるを開き わたしの舌と絡み合っていたのです。
「ごめんなさい。主人がいるの。許して。」
「わかっているよ。だけど 山を下りるまで 僕の恋人でいて。」
思い詰めたような目が わたしの抵抗を許してくれませんでした。

その後は 彼に求められるまま 乳房を揉まれ
固くなった乳首も いいように吸われました。
何をするにも優しい彼の仕草と 触れるような愛撫は
わたしの中にあるはずの 主人への愛情と貞操を
完全に忘れさせるものだったのです。

僅かな間でしたが、彼のものを 口に含みました。
わたしのつたない舌技にも 興奮していたのでしょう
2度、3度と唸った彼は、
わたしの両手を東屋の手すりにつかせると、
後ろから挿入の準備を始めたのです。

罪悪感を感じる間もなく
わたしの からだは 主人以外の 男の人のものを
からだの奥に 迎え入れていました。
下から突き上げるような彼の激しい腰遣いに
小さな悲鳴をあげながら、
早く 射精してくれることを祈っていたのです。
そして くもったような声と同時に それまで以上に
膨れあがった彼のものから おびただしい
精液が次々と弾き出され わたしは朦朧としながらも
彼のくちびるを求めて背を向けたのでした。

いつの間にか 辺りは明るくなり、
彼方の空は 淡い日差しを取り戻していました。

「登山口は人が多い。君が困ることになるといけないから。」
木陰で最後のくちづけを求めた彼は 名刺を渡して
わたしを 先に行かせました。
後ろを見ればもっと辛いだろうと 振り返らずに歩いたわたしでしたが、
今日一日 彼の恋人でいたことに 後悔はありませんでした。

では また。 

20:48  |  「報告書」  |  Trackback(0)  |  Comment(0)
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