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台湾旅行5 上がらなかった幕

2017.03.27 (Mon)


レースのカーテンの向こう側に、
思っていたよりも、近代的なビルの光が、並んで見えていました。

Nさん、私と身体を重ねるために、身に着けているものを脱いだときに、
ルームランプの調整をしてくれたのでしょうね。
枕もとの、微かな光が、私の身体に触れている、Kさんの上半身が染めていました。

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筋肉質だと思える、硬い逞しい腰が、
それを待ち望んでいるだろう、私の恥ずかしく濡れた秘唇に、
幾らか乱暴だと思えるほど、強く押し当てられてきて、
私、仰け反りながら、細い声、彼に聞かせたのです。

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もう、後戻りの出来ない瞬間が訪れるだろうと、覚悟をさせられた時間が流れ続けましたが、
もうろうとしていた頭の中の、うっすらとした霧が、
ゆっくりと、晴れだしたような気がしました。

人妻として、求めてはならないその時が、
いつまでも、訪れないままの時間が過ぎていったからです。

Nさんの、聞いたことのないような、曇った声が聞こえ、
手を引かれると、彼の男の人のもの、握らされました。

あぁ、まだ、なのね。柔らかいままだわ。
そう思いましたが、人妻として慣れた私の手のひら、
ゆっくりと、それ、摩り始めたのでした。

上場会社の部長として、社会的にも活躍されながら、
「女の人とのことで、随分と、泣かされたのよ」
そんな奥様のお話のことも思い出されました。

端正な顔立ち、逞しくて、スマートな体つき、
深い教養と、上品なユーモア。
本人がそうでなくても、周りの女性が、彼のこと、放っておかないこと、
無理もないことだと思えました。

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夫との旅行であったはずの、地中海旅行でも、
彼への淡い感情、抱かずにはいられなかったこと、正直な気持ちだったのです。
パパ、ごめんなさいね。

その旅行中に、なりゆきのままに、二度、彼に抱かれ、
幾度も、彼の精液、抗いながらも、身体の奥に受け入れました。

あれから、随分と、日は流れたけど、
その時に、私に注がれた、彼のしるし、
今も、身体の隅々にまで、染み渡っているような気がします。

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彼に抱かれる、夫ではない男性なのに。
けれど、一度、抱かれた女として、彼の望む営みのために、
今、こうして、握らされているもの、
彼の望むようにしてあげること、それは、私の努めのように思えました。
男の人と女の人が、他人でなくなるって、そういうことなんでしょうね。

白く細い指を絡め、彼の男の人のもの、ゆっくりと摩り続けました。
けれど、地中海の時のように、しっかりとはなってくれないままでした。

私がいけないんだわ。
求められもしないのに、私、彼の柔らかなもの、そっと、お口に含むと、
溢れるような唾液の、はしたない音を立てながら、
舌を絡め、吸い立てたんです。

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厚い筋肉質の胸元にある、可愛らしい乳首にも指を這わせもしましたが、
やっぱり、彼のもの、変わらないままだったのでした。

長い時間が過ぎたような気がしました。

赤く熱を帯びていた私の身体が、少しずつ、冷めていくように思えたその時、
「うっ」と、いう、彼の曇った声が聞こえ、お腹に力が入ったこと感じられました。

そして、それまでと変わらないまま柔らかだった彼のものから、
間違いのない、強い匂いのする彼のしるし、
私のお口の中に、だらだらと流れ出したのです。

それは、女の人を、強い悦びに誘う熱さには、程遠いものでした。
いくらかの勢いさえないままに、ただ、私のお口の中に、流れ出ただけだったのです。

激しい息遣いも、燃え上がるような身体の熱さも、ありませんでした。
ただの、液体のように、お口に注がれた彼のものを、感じているだけだったのです。

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なぜだか、飲み込むはできずに、傍らにあった、清潔な白いバスタオルの上に、
ゆっくりと、けれど、一滴も残ることないように、吐き出しまいました。

それは、私のこと、女としての悦びに誘うことのできなかった、
彼の液の行き場所として、ふさわしい、仕方のない処だと、思ったのかもしれませんね。

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僅かに、薄っすらと茜色の広がる部屋の中に、
Nさんの、少しだけ荒い息遣いが聞こえていました。

裸の姿だった私は、そっと、身体を起こし、ベッドに掛けなおすと、
ベッドサイドの下にあったテッシュを抜き出し、
もう一度、口元を拭いました。

Nさんは、何も言いませんでした。
そして、私も、何も言えませんでした。

隣のベッドの上に置かれていたナイトウエア、裸の肌に掛けると、
一人だけには広すぎる広いベッドに、そっと、横になったのです。


こうして、静かに幕を降ろしたNさんとの夜、
次の日の穏やかな朝がきても、その幕は上がらぬままだったのです。

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14:54  |  「順子の日記」  |  Trackback(0)  |  Comment(6)

Comment

あっけない幕切れ・・

順子様更新有難うございます。

まさか、あの性の権化、N部長さんが・・。

でも、順子さまが、精液を吐き出したり、もう一度ティシュで拭ったり・・。

悦びに誘えなかったとはいえ、なんとも、ひどい、仕打ちです。こんな仕打ちを受けずによかったです。

それにしても、背中を向けらるさまは、数年前、中折れしてから、妻とレスになった時を思い出し、切なくなりました。
伊集院 |  2017.03.28(火) 00:28 | URL |  【編集】

ある意味よかったのかも

Nさんの竿がまともに機能していたら、確実に白い液を注入されていて妊娠の危険もあったのが、あろう事かの状況で回避されてよかったのかも…
でも、やはり女は性と言うべきか、身体は求めるものなんでしょうね~
これで役立たずの部長さんは恥ずかしくて、順子さんを2度と誘えなくなりましたね…
彼の奥さんの袋には順子さんの旦那様の液がしっかり入ってしまってますので、よけいに落ち込むことでしょう。
               合掌
わんぱく |  2017.03.28(火) 08:49 | URL |  【編集】

えっ、え~~

順子さん、おはようございます!楽太郎です。
何か衝撃的な幕引きとなりましたね。

なぜ?あの性欲旺盛なN部長さんが?
けど、他の方もご指摘の通り男性にとっては、精神的なダメージは相当なものでしょうね。

順子さんがN部長に対して外的な賞賛を冒頭述べたことは、非業な結末によって言葉を交わすことなく眠りにつき、肌を重ね合わさず過ごす夜は暗に「どれだけ外見が良くても最後は中身よ!」的な仕打ちとも取れますね。

順子さんに限らずどの女性も秘めている「業」の深さを垣間見た感じを受けました。

小生はまだ、この状況は遭遇したことなく安堵しておりますが、いつの日かはですね(笑)、
楽太郎 |  2017.03.28(火) 10:32 | URL |  【編集】

切なくなりました

伊集院さん、こんにちは。
コメント、ありがとうございます。

えぇ、私にとって、良かったのか、そうではなかったのか、
わかりませんが、
とにかく、地中海でのような夜ではありませんでした。

男の人って、たいへんですよね。
主人も時々元気がない時ってありますけど、
お口を使ったり、胸に挟んであげると、
なんとか、元気になってくれます。
でも、いつか、Nさんみたいに、なってしまうんでしょうか。
寂しいです。

コメント、ありがとうございました。
伊集院さん、でも、今は元気なんでしょ。

順子 |  2017.03.28(火) 15:08 | URL |  【編集】

妊娠の危険

わんぱくさん、こんにちは。
コメント、ありがとうございます。

そうですね、ちょっと、危ない時期だったから、
本当に抱かれていたら、
とんでもないことになっていたのかもしれません。

主人と奥様のこと、この時は何もわかりませんでした。
どうだったのか。
でも、次の日に、
奥様にいろいろ聞かされることになったんですよ。

コメント、ありがとうございました。
続き、読んでみてくださいね。

順子 |  2017.03.28(火) 15:13 | URL |  【編集】

秘めている「業」の深さ

楽太郎さん、こんにちは。
コメント、ありがとうございます。

男性は、男としての卒業があるけど、
女性は、死ぬまで女だからって、
聞いたことがあります。
少しくらい老いても、
抱かれれば、女になれるからなんでしょうね。

いろいろなことで、思いもかけない夜でした。
あれから、もう、数か月。
Nさん、どうしてるかしら。

コメント、ありがとうございました。
いつまでも、元気でいてくださいね。
順子 |  2017.03.28(火) 15:22 | URL |  【編集】

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