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「幸せの行方」 その10 順子の声 

2009.06.07 (Sun)


●約束の夜

忘れてもらいたかった多田たちの来訪の日は、
約束した通りにやってきた。

新潟での医療保険に関してのシンポジュームにパネリストとして招かれた多田は、
夫人同伴と高級ホテルを条件として頼み、
その日の夕子のことは、観光会社の知人に佐渡の観光をお願いしたらしい。
次の日になった特急で4時間余りの移動も、
日ごろ車が多い二人には新鮮だったようだ。

二人の到着時間の前に光子が薫を迎えにきた。
薫は光子がくると、自分を可愛がってくれる院長宅に行ける事が分かるのか、
特に嫌がらずに付いて行ってくれる。
院長たちとも雅彦と高校時代から親しくしている多田が来るとのことで、
気を使ってくれたようだった。

玄関先で二人の簡単な荷物を受け取っている自分があった。
夫の振る舞いにも不自然なものはなかった。

順子は二人のために午前中から料理の準備に勤しんだ。
材料も馴染みの店から選んだものを持ってきてもらい、
随分と凝った料理に挑戦してみたが、
メインの料理は高級料亭から自宅に出張してもらった若い板前さんが、
目の前で海の幸を調理してくれた。
専用の治部椀に入れられた治部煮や九谷焼きに盛られた郷土料理の鯛の唐蒸しには、
多田夫婦も甚く感激して箸を進めた。


多田の家のものとは比べようもないが、
食事が済んだ後、溢れるほど湯を張り終えたお風呂に二人を勧めたが、
多田の家の時と同じように、男性たちがそれぞれ出た後、
夕子と二人での入浴となった。

リビングの灯りは随分と落としてある。
L型のソファーの向こう側にいる多田の顔もうっすらとしか見えない。
低いテーブルにはさっきまで皆で飲んでいた、
今年採れたワインがグラスの中で揺れていて、
その横には見慣れない紫色の瓶が蓋を空けて置いてあった。
先程から聞こえていた浴室からのすすり泣くような声が途切れ、
順子が抱きかかえられるようにしてリビングに入ってきた。
白いバスローブを羽織ってはいたが、
下には何も着けていないことは、僅かに開いた隙間から見える白い肌でわかった。

そんな順子を多田の横に座らせると、
自分の横にしなだれかかるように来た夕子は、目を閉じて唇をせがんできた。
二ヶ月前に一度身体を合わせてしまっているせいか、ためらう様子は感じられない。
けれど、熱い息づかいから随分と興奮している様子がわかった。
舌を絡ませ吸い上げてやると、小さな声を上げて唇を逸らし、
息を弾ませながら自分のみなぎったものに細い指をまとわらせて、
その熱さと堅さに気持ちを移していた。

それに応えるように自然と右手で夕子の左乳房をゆっくりと揉み上げた。
順子のそれに比べれば量感的にはやや物足りなくもあったが、
張りと艶は申し分なく、自分を充分に楽しませた。

切なげな妻の声が聞こえた。
浅く座らせられた順子の恥ずかしい場所は大きく広がられ、
こちらから見える多田の頭が上下に動いている。
そして、蜜を啜るような嫌らしい音が聞こえていた。
思いもよらぬ僅かの時間で、順子は上り詰める声を上げた。
もう、多田に全てを委ねているのだろう、
それまでソファの生地を握り締めていた両手は、
自分の最も恥ずかしい部分に吸い付いている彼の頭を、
更に押しつけるように添えられていたし、
その腰も多田の唇に同調して擦りつけるように動いていた。

自分だけのものであったはずの秘所は、
今他人の唇と舌で存分に知られているのだ。
慶彦の時とは違っていた。
目の前で他人の唇によって喜びの声を上げる妻を見ながら、
夕子の暖かい口内で堅さを増し続ける自分のものがわかった。

息も絶え絶えにしている順子の横顔を見ながら、
立膝でにじり寄った多田は、
手を添えた肉塊を濡れた秘唇に宛がうために腰を進めていた。
腰に隠れて直接は見えないものの、
多田の腰の高さと、ソファーに座っている順子の開かれた太股の位置から、
二人のものが後僅かで繋がることが予測できた。

目の前で多田の極太のものが、順子の身体の中に入っていく。
それでなくても自分のものは夕子の口技に高められ、
これまで経験の無いほど張り詰め震えだしていた。
妻を犯されながら、自分のものは呑み込まれていくのか。
置かれた異常な状態から不思議な心境を感じていた。

「駄目よ。まだ。最後は私の中に終わって。」

そう言うと唾液で濡れた唇を赤い舌で一舐めした夕子は、
自分の腰を跨ぐためだろうか身体を起こしかけたが、
それに分け入るようにして、
多田のものから逃れようとした順子が自分の腰に抱きついてきた。
その目は助けを求めている様子だったが、
自分がそれに答えようとする間もなく、
追ってきた多田に後ろから腰の括れをつかまれていたし、
すかさず乳房に延びた夕子の手が、その膨らみと乳首に刺激を与え始めていた。
唾液で濡れた自分のものに、順子の細い指がすがるように絡もうとしたが、
大きく反り返った背中と悲しげに長く上げた声が、
多田のものを後ろからあえなく受け入れたことを教えていた。

ついに夫である自分の目の前で、
自分のものではない男のものを受け入れた姿をみせた。
夫の前で夫ではない熱い男のものを身体に受け入れながら、
順子は何を感じ、思い、考えるのだろうか。

多田は久し振りの順子の身体にひどく興奮しているのが見て取れた。
時折唸るような声を出して腰を揺さぶっている。
唇が唾液なのか順子の愛液なのかわからないもので濡れ、
欲望に満ちた満面の様子であった。
嫌らしい音さえさせながらの動きが続き、
その度に順子の身体が自分の方に押し付けられてきた。

両方の乳房には夕子の手の平が張り付き、背中には濡れた唇が這い回っている。
夫の前でありながら順子も二人からの責めに耐えられないのだろう、
口から漏れるはしたない声を遮るためにか、
不規則な左手の動きの中にあった自分のものに唇を寄せると、
その姿が見えなくなるように奥まで呑み込んだ。
それは同時に二人の男のものを、初めて身体に迎え入れた瞬間であった。




雅彦自身も脱力していた。
見事な夕子の姿態と自分を翻弄したその身体の締まりに、
堪え性を無くしおびただしい量の液を注ぎ込んでいた。
避妊は求められなかった。
無論、そんなことを考える余裕も失っていた。
気がつけば、自分に跨った姿勢のままで、
二人が繋がっているところから白い液を滲ませながら、
熱い息を吐いて唇を求めてきた夕子があった。

滑るようなその背中を撫でながら、舌を絡ませ口づけを楽しんでいた夕子は、
多田に促されると気だるいような動きで身体を離し、
彼に裸のままの身体を支えられて二階に上がっていった。

順子の微かな息が聞こえたような気がして目を移した。
裸のまま床に腰を下ろし、
ソファーにもたれかかる様にして眠っている順子があった。
重ねている足の後ろから、おびただしく濡れたものが光っていた。
それは、順子が自ら滲ませた蜜なのか、多田から注がれたものか
よくはわからなかった。
いずれにせよ、今しがた間で目の前にあるこの妻の身体は、
夫であるはずの自分のものではなかった。
親友ではあるが、他人である多田に蹂躙され続けられた身体であった。
多田に抱かれることをあれほど嫌がっていたというのに、
夫である自分の目の前だというのに、
最後には多田の背中に爪を立てながら、
男の液を求めて腰を振りたててさえいる姿を見せていた。
その姿は尋常ではないようにも感じられた。

裸の肩にバスローブを掛けてやると、うっすらと瞼が開いた。
まつ毛の長い綺麗な濡れた目が眩しそうに自分を見上げた。
わきまえた様に身体を起こしたが、まだ朦朧としているのだろう、
表情がはっきりしてはいなかった。
身体が少し揺れてもたれ掛かってきた。
抱きかかえるようにして、二階の自分たちの部屋に運ぼうとしたが、
その時フローリングの床の上に何かしら微かなものが落ちたような気がした。
それは多田の身体の中から順子の身体の奥に注がれた塊のような男のしるしであり、
残ったものは順子の太股に幾筋も伝い流れ落ちていた。


何か声がした様な気がして、浅い眠りから覚め始めていた。
上質な羽毛の布団を掛けてはいたが、少し肌寒かった。
セントラルヒーテイングの温度をもう少し上げたいと思ったとき、
また 何かしら 声が聞こえたような気がしてドアの方に目を向けた。
僅かだが開いている。
そう思うと同時に、先ほどまで身体を寄せ合っていた順子の姿が、
傍らにも隣のベッドにもないことに気付いた。
部屋を出るときに、夫が目を覚まさないようにと、
音を立てないでとしっかりと閉じなかったのかもしれない。
順子はそんな風に優しく気の利く女だ。

起き上がって廊下にでると、
突き当たりのゲストルームのこれも僅かに開いたドアの隙間から、
明らかに夕子たちの営みの途中と分かる気配が漏れ出していた。
断続的な低くこもった声に、時折か細い声が絡んでいた。
夕子は随分と責められているのだろう。
あれだけ自分と繋がりあった姿を夫に見せ付けたのだから、
多田の情感が鎮まるには、もう少し時間がかかるのだろうと思えた。
と、そう思えた時、階下から上がってくる気配があった。
順子も夕子たちの気配に気付くかもしれないが、
それは、自分たち夫婦にとって刺激になるかもしれないと、
部屋に戻ろうとしながら目を移しかけた時、
あっ と声が出そうになった。
最後の階段を登りあがり、
少し驚いたように自分を見たのは夕子だったのである。

手を引かれゲストルームの前まで来ると、
その僅かな隙間から目を覗かせた。
一灯だけにしてある微かな部屋灯の中ではあったが、
多田の腰の上に跨り座っている白い裸身はまぎれもなく順子の背中であった。
両手は上から彼の肩に置かれていた。
それは、自分との営みの中では彼女が好まない姿勢であったし、
女性が求めなければ上手に繋がることができない姿勢でもあった。
しかし、今部屋の中にいる順子は、しゃがみ込むように足の裏でシーツを踏み、
多田の極太の肉塊の先から根元までを、
充分に堪能するかのようにして、ゆっくりと腰を上下させていた。
時折堪らないとでもいうように首筋を伸ばし、細い声を漏らしていた。
もう幾度か多田のものを注ぎ込まれたのだろうか、
二人の繋がった部分からは、
順子が身体の奥に収めきれない彼の白いものが滲み滴っていた。
満足げに目を閉じている多田の表情が見え、
両手は彼の好物である順子の両胸を下から揉み続けていた。

部屋に戻ろうと夕子に促されドアを背にしたとき、
多田の名を呼びながら、
二人が同時に上り詰めること求める順子の声が、
はっきりと雅彦の耳に届いた。

「順子が多田のものを求めて部屋に来たの。
ちょっと怖かったわ。
多田も順子も、少なくても今夜だけは、
お互いの身体に溺れているのかもしれないわね。
 雅彦、ごめんなさいね。こんなにして。
 だけど、順子を抱いたあの日から、多田は昔に戻ったの。
 呆れるくらい強くなって。
 ありがとう。本当に。
 さあ、お礼させて 時間はたっぷりあるから。
 私も 堪らないの、あなたのものに溺れているのよ。」


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