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一条戻り橋6

2018.02.26 (Mon)


揺すられる身体の揺れで、ぼんやりと目を開きましたが、
それは、シーツの上に伏した自分の身体に、さっきと同じように、
あの恐ろしい男の人のもので、後ろからしっかりと繋がっていた彼の、
私の肉襞を味わうような、緩やかな動きだったのでした。

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幾らもしないうちに、また、襲い掛かってきた、恐ろしいような快感。
これ以上はない力でシーツを握り締めると、
動物のような声を漏らしながら、悦びの頂に昇り詰めようとしていました。

主人のことは、こころにありませんでした。
ただ、自分の熟れ始めた女体が求めるがままに、
正直に、身体とこころを、その瞬間に委ねていたのです。

「ほら、すごいでしょ。
あれ、入れられちゃったら、女がどうなっちゃうか、
あなたも人妻だからわかるわよね。
旦那さんには悪いけど、一度知ったら、もう、
あなたの身体が忘れられなくなっちゃうわよ」

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女将さんが言った事は嘘ではありませんでした。
彼のものを、自分の身体が、そして、こころが、
間違いなく忘れることができないように、しっかりと染め上げられたこと、
ただ、正直に納得すると、
差し迫ったような、曇った彼の声を聞かせられながら、
まっしろな頂に、昇り詰めて行ったのでした。

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何かしら恥ずかしいこと、叫んでいたようにも思え、
気が付くと、初夏だと言うのに、幾らか冷たく感じる清潔なシーツの上に、
横たわっていました。
けれど、軽い夏布団の掛けられた身体からは、
さっきまで身に着けていた、薄いワンピースが脱がされ、
ベッドの傍らの椅子の背もたれに、だらしなく掛けられていること、
潤んだ視線の先に見て取れました。
そして、胸元に当てた手が、恥ずかしい下着姿であることを教えてくれたのです。

部屋の隅にあったモダンなデザインの行燈から漏れる、
茜色の淡い光が、高い天井をほんのりと染め上げていました。

ゆっくりと身体を起こすと、夏布団が滑り落ちて、
下着姿の胸元に、思わず手を当てたのです。

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その時、音もなく敷居を滑るモダンなデザインの襖が開くと、
寛いだ部屋着の彼が、顔を覗かせました。

「あぁ、目が覚めたようだね。ちょっと、びっくりしたよ。
ソファーに寄り掛かったまま、何も言わなくなっちゃって、
そんなに飲ませてないんだけどね。どうする、泊まってく?」

滑り落ちようとした夏布団を手繰り寄せ、
夫ではない男の人に家に、泊まれることなどできないはずの人妻なのに、
私、すぐに断ることできないでいました。
それは、今しがた見た、恥ずかしい夢のせいだったのかもしれませんね。

それに、夫が京都に来るのは来週、
叔父さんは今夜と明日は、いつものように大学の宿舎だし、
大好きな夫いる人妻であるはずなのに、
そんなこと、僅かの間に巡らせている自分に驚いてもいたのです。

その夜、彼との間で、どんな時間が流れてしまったのか。
それは、ごめんなさい。
ひ・み・つ です。
ふふ。

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