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地中海での思い出8 エズ村

2016.12.07 (Wed)


「駄目よ、あなたには、可愛らしい奥様がいるわ」
「出したいんだ、順子さんの中に」
「いや、それだけは」

そんな二人の言葉を隠すように、お船にあたる波の音が聞こえ、
船室のベランダの手すりにつかまって、
後ろから繋がってきた彼に、くちびるを吸われました。

そして、どろりと流れ込んできた唾液を啜りながら、
腰に添えられた両手に、抗うようにして、自分の手を重ねたのです。

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夫よりも随分と若い男の人の、
怖いくらいに、固く尖ったものの、突き入れられるような強い動きに、
私もお腹に手を当てながらも、応えるように、腰、激しく振っていたのでした。

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「あぁ、順子さんの、なんて、締まるんだ」
「もう、かんにんして、私、夫がいるのよ」
「もう」
「駄目だって、中に出したら」

けれど、背中に寄せられてきた彼の重さと、えぐるような腰の震えに、
その時が訪れたことわかると、
いくらもしないうちに、温かなもの、身体の奥に感じたのです。

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「ああん、いっぱい」

自分の身体が納めきれなかった、彼の男の人のたいせつな液。
それが、うっすらと開いてしまっていただろう秘唇から太ももを伝い、
ベランダのデッキに、滴り落ちるのを、呆然と見ていました。



「こんなにたくさん、出されたのか」

けれど、私の横で見下ろしながら、そう、言ったのは、
今、私の中に、思いのたけを注ぎ込んだ、若い彼ではなく、
えっ それは、まぎれもなく、大好きなはずの主人だったのです。



少しだけ開かれた、ベランダのガラスドアから、僅かな潮風の香りが流れ込んでいました。

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「もう、起きなさい。モーニング、行くよ」

シェーバーを使いながら、そう言う、パパの声が聞こえていました。

「日本製品が、そのまま使えるソケットがあるから、便利だよね」

私、そっと、シャワールームに入ると、
パパに気づかれないように、熱いお湯を浴びましたよ。

だって、朝からのふしだらな夢で、身体、しっとりとしてるの、
知られたら恥ずかしいから。

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カンヌ港からの今日の日程は、
最近、観光地としてのコースになった「エズ村」見学。
今日は、テンダーボートで港まで向かい、バスに乗車して、出発。

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余り、聞いたことがなかった村でしたけど、
山間の狭い石畳の道を登りあがって、頂上の植物園から海を見下ろすと、
まぁ、地中海を見下ろす、大パノラマ。

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空の青さ、海の青さ、降り注ぐ柔らかな日差し。
もしかしたら、旅行中で地中海を感じる、一番の場所だったのかもしれません。
本当に素敵でしたよ、皆さんも、ぜひ、行ってみてくださいね。

小さなお土産屋さんに寄ってたら、主人とはぐれてしまいました。
降りていけば駐車場にバス、待っていることは分かっていたので、
そんなに慌てはしませんでしたが、ちょっと、迷子状態。

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紛れ込んだ素敵な街の中で、そんな私に、

「昨日は、ごめんなさい」

そう、声を掛けてきたのは、あぁ、新婚さんの旦那さん。

「いいのよ、お互い、酔ってたから」

それに、今朝の夢のこともあったから、
恥ずかしくて、顔、しっかりと、見られなかったけど、
昨日の夜、あのまま、船の甲板の影で、抗うことしなかったら、
彼の若い男の人のもので、二人、身体を繋げ合い、
若くて熱い精液、たっぷりと注がれていたのかしら。

男の人にしては、長いまつげを震わせるようにしながら、

「旅行が終わったら、また、逢ってもらえますか」
「えっ どうしてそんなこと聞くの」
「忘れられそうもなくて、順子さんのこと」
「駄目よ、新婚さんでしょ。素敵な奥様のためにも、良い旦那様にならなくっちゃ」
「いいでしょ、今度は、ふたりだけで」

入り組んだ石畳の街の、うっすらとした木立の影、
思いもかけないこと言われてた私。

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.
私の街から川崎はひどく遠くて、
きっと、そんなこと、ありはしないからと、そうは思いながらも、
あぁ、一途な彼からのそんな言葉に、
こころ、ちょっと、震わせている自分を感じていたのでした。

地中海からでしょうか、
長く伸びた石畳の街並みの石のトンネルの陰に、重なるように寄り添った、そんな二人に、
爽やかな涼風が、吹き抜けてきたのでした。

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今夜の夕食は、無料のルームサービスにしましたよ。
カジュアルな「グレートアウトドアーズ」から、
バーガーやチキン、サラダなどを、客室まで運んでもらって、
バルコニーで頂きました。

客室からの灯りに、僅かに照らされた波間を目の前に眺めながら、
素敵なデイナーでした。
お料理は、アルコール類以外、いつもの通り、旅行代金に含まれていて、

ちょっと、チップを払うだけです。
こんなのも、お勧めですよ。

お昼の「エズ村」の行程が、けっこうたいへんだったからでしょうか、
お食事がすむと、眠たくなって、ベッドに横になりました。

いろいろなことが、目まぐるしくあったこの数日でしたが、
今夜だけは、何も考えないで、ゆっくりと眠れそうなんです。

シャワーを浴びたさらさらの肌に、
主人の大好きな透け透けのベビードールを羽織ると、
毎日、ツアーに行っている、お昼の間に交換されている、
清潔なひんやりとしたシーツの上に、そっと、横になったのです。

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主人は、隣に同じように寝転んで、
モニターに映る、
今日の夜までに、船の中で使った料金の確認をしているようでした。
けれど、もうそこまで。
ほっとするような、主人の温かさを僅かに感じながら、
ゆっくりとまぶたを閉じたのです。






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16:40  |  地中海旅行でのこと  |  Trackback(0)  |  Comment(4)
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