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大雪の別荘で7

2015.02.28 (Sat)


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上質な羽毛布団の暖かさの中で、薄らと目を覚ましました。
裸の乳房を、Tさんの手の平が、ゆっくりと楽しんでいたのです。
私が目を覚ましたこと、わかったのでしょうか、
彼、そっと、顔を寄せて、くちびるを求めてきました。
私、満たされた夜を過ごした恋人たちのように、
自分のくちびる、重ね合せてしまったのです。

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驚く程、長い時間愛されていたように思えました。
彼の、求めるがままに抱かれ、何度も悦びの声を聞かせてしまった夜でした。
けれど、それは、妻として、夫以外には聞かせてはならない、声だったはずなのに。

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乳房から広がる淡い快感と、
挿し入れられた舌から逃げようとした自分の舌を強く吸われことで、
私、彼の背中に回した両手に、おもわず、力を入れようとしましたが、
その時、枕元にある、丸まったいくつかのテイッシュが目に入ったのでした。

あぁ、あんなに、沢山、何度も。
それは、自分の身体の奥に出せなかった、彼の男の人の液を溜めた、
スキンを包んだものに間違いありませんでした。
私、慌てて彼の腕からすり抜けると、
それを改めて数枚のテッシュに包み直し、部屋の隅の塵箱の一番下に潜り込ませました。

「今度は、大丈夫なときにね」
そんな私の後ろ姿に、彼、そう、言ったんですよ。



隣のリビングの先にある台所から、何かしら、音がした気がしました。
私、だらしなく脱がされていた下着とベビードールを慌てて身に着けると、
Tさんの顔、見れぬままに、リビングに向かったのでした。

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「順子、ほら、洋服置いておいたわよ」
リビングのフローリングに、きちんと畳まれた部屋着が置いてありました。

梳かしていない髪は後回しにして、
里子さんの横で、朝ごはんの準備を始めました。

「順子、ごめんなさいね」
そう、言った里子さんの言葉、聞こえない振りをして、
ボールに入ったマカロニサラダ混ぜたんです。

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それから、暫くすると、各自部屋から降りてきてグルーミング。
皆が揃ったところで、いただきまーす。
でも、やっぱり、なんだか、皆、昨日と違う雰囲気。
それは、そうですよね。
お互い、言えないような桃色の熱い夜過ごしたんですから。

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「雪、すごいね」って、Tさんがぽつり。
本当は、もう、一泊する予定だったんですけど、
結局、玄関やベランダの軒先、少しだけ雪下ろしした後、
お昼過ぎには帰ることになったんですよ。

滑らないタイヤを付けた、二台の自動車、
それぞれが、それぞれの胸の中に、昨夜のこと秘めながら、
自宅に向けて出発。

「楽しかったかい」
そう言って、そっと私の手を握り絞めたパパ、
私は、返事することもできず、そっと目を閉じるたのでした。

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フロントガラスをなぞるワイパーの小さな音が、
私が眠るまでの暫くの間、聞こえてはいたんですが…


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